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メキシコペソ/円が一気に8.5円近辺まで下落したのは、メキシコ大統領選に過度に反応しすぎた結果! 9円台に乗ると予想
今週はまず、メキシコペソの話から始めたいと思います。
今週(6月3日~)、メキシコペソが急落しました。メキシコペソ/円も一時、一気に8.5円近辺まで下落する局面がありました。
メキシコで大統領選挙が行われ、当選したシェインバウム氏は現政権の政策を継承すると公約しており、国有企業優遇やインフラ建設による財政悪化への警戒感が広がったことで、株式市場も通貨も急落したという経緯でした。
しかし、これは少しおかしな反応です。というのも、これまでの政権の中で、メキシコペソは上昇を続けてきたわけで、それを継承する政権が出来てどうして下落するのでしょうか?
そう考えると、これはマーケットが過度に反応しすぎた結果で起きた現象だということが言えるのではないかと思います。
おそらく、今後は落ち着いてきて、また9円台に乗ってくると予想しています。
米ドル/円は当面、155円台から157円台で推移しそう
メキシコペソ/円の急落につられる形で円全面高になり、米ドル/円も一時154円台になっていましたが、その後156円台に戻してきています。こちらも正常化してくると思います。
ただ、下落前に157円台は頭が重かったことを考えると、当面は155円台から157円台で推移してくると考えています。
ここからの10日間は、中央銀行のイベントが目白押し。本日はECB理事会、6月12日はFOMC、6月14日は日銀会合
ここからの10日間は、中央銀行のイベントが目白押しです。
まずは、本日のECB(欧州中央銀行)理事会ですが、おそらく0.25%の利下げが決定されます。
ただ、これはマーケットがすでに織り込んでいますので、理事会後に今後継続的に利下げをするのかどうかについてどういうメッセージが出てくるのかに注目が集まります。
私は、1回利下げをして、その後は当面様子を見るというニュアンスのメッセージが出てくると思っていますが、その場合は若干ユーロは買われるのではないかと予想しています。
6月12日(水)にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が行われます。ここでは、政策金利は据え置かれるのは確実です。
今後についても明確なメッセージは出てこないと思いますが、もし、少し踏み込んだ内容が出てくれば市場は反応するでしょう。
ちなみに、現在の先物市場は、9月の利下げを6割以上織り込んでいるので、利下げに慎重な発言がでてくると米ドル高に反応する可能性があることを指摘しておきます。
また、6月14日(金)には日銀会合(日銀金融政策決定会合)が行われます。こちらも政策は現状維持となるのは確実です。
ただ、マーケットでは早期利上げ観測がありますので、植田日銀総裁がそれに関してどんな話をするのか注目です。
また、最近長期金利が上昇してきていて、それについても質問が出ると思いますので、注目をしておきましょう。
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