サウジアラビアの中央銀行は、国際貿易のための中央銀行デジタル通貨(CBDC)の国境を越えた実験を行う、プロジェクトmBridge(Project mBridge)に完全参加者として加わった。スイスに拠点を置く国際決済銀行(BIS)が5日に発表した。
プロジェクトmBridgeは、BISのイノベーション部門が中国、香港、タイ、アラブ首長国連邦(UAE)の中央銀行と提携して2021年に開始されたもので、プロジェクトのブロックチェーンであるmBridge Ledgerを使用して、即時の国境を越えた取引やその他の支払いのためのCBDCの実現可能性をテストすることを目的としている。
また、BISは5日に、プロジェクトmBridgeが3年を経て実用最小限の製品(MVP)の段階に到達し、民間金融機関に「プラットフォームの開発に役立ち、その全ての可能性を示す新しいソリューションとユースケースを提案する」よう要請したと発表した。
mBridgeには、6つの完全参加者に加えて、国際通貨基金(IMF)や世界銀行、ノルウェー・韓国・トルコなどの国の中央銀行を含む27の公的機関がプロジェクトのオブザーバーとして署名し、技術の実験のための「サンドボックス」へのアクセスが許可されている。
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、HSBC、中国の6大国有銀行を含む大手グローバル金融機関もこのプロジェクトに取り組んでいる。
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