6月13日、ゴールドマン・サックスは、向こう5年間で口座残高が1000万ドルを超える超富裕層向けの融資を2倍に拡大することを目指している。ニューヨークで2021年撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)/>
Saeed Azhar
[ニューヨーク 13日 ロイター] - ゴールドマン・サックスは、向こう5年間で口座残高が1000万ドルを超える超富裕層向けの融資を2倍に拡大することを目指している。プライベートバンキングや融資・預金のグローバル責任者を務めるニシ・ソマイヤ氏がロイターに明かした。
ゴールドマンはウエルスマネジメント事業強化戦略の一環として、資産家やその家族による高額な投資の資金提供を増やしていきたい考え。デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで「われわれはプライベートウエルス顧客層への融資を重視してこなかった」と反省した上で、これらの顧客層には借り入れニーズがあり、今後は他社と張り合ってでも融資を行う態勢を十分に整えていると付け加えた。
オートノマス・リサーチのリポートによると、ゴールドマンの富裕層顧客資産に対する融資額の比率は3%と、業界平均の9%を大きく下回っている。
こうした中でソマイヤ氏は「プライベートバンキング分野でわれわれが成長できる本格的なチャンスが存在する」と強調した。
ゴールドマンのプライベートバンキング部門の融資残高は第1・四半期が330億ドル。ただ非公開の約定も加えれば、総額はもう少し多くなるとみられる。
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