6月19日、スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)、スイス金融大手UBSによるクレディ・スイスの買収について、競争上の懸念が生じることはないとの認識を示した。写真は両行の看板。チューリヒで2023年8月撮影(2024年 ロイター/Denis Balibouse)/>
Oliver Hirt
[チューリヒ 19日 ロイター] - スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)19日、スイス金融大手UBSによるクレディ・スイスの買収について、競争上の懸念が生じることはないとの認識を示した。
一方、スイス連邦競争委員会(COMCO)はこれに先立ち、さらなる調査が必要だと勧告していた。
スイス国内では、UBSの規模を巡り活発な議論が行われている。アナリストは、UBSが昨年政府主導の救済でクレディ・スイスを買収して以降、同行が国内の融資や債券市場で支配的な地位を築いているとは指摘する。
FINMAは「UBSとクレディ・スイスの合併に伴い市場で有効な競争が無くなってしまうことはない」と指摘した。FINMAの見解は、COMCOによる報告書を受けたもの。
FINMAはUBSとクレディ・スイスの統合を「引き続き注意深く監視」していくと説明。FINMAの発表後、UBSはクレディ・スイスとの統合を継続するとした。
一方、COMCOは報告書でFINMAに対し、「予備調査」を行うだけでなく、この問題について「徹底的な」調査を行うべきだと勧告した。この勧告は、ロイターのCOMCOの懸念に関する報道内容を裏付けている。
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