6月21日、午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比6円07銭安の3万8626円95銭と、小幅に反落した。写真は株価を表示するスクリーン。都内で2022年6月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)/>
[東京 21日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比6円07銭安の3万8626円95銭と、小幅に反落した。前日の米ハイテク株安を嫌気して指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が売られ、相場の重しとなった。ただ、プライム市場では5割超の銘柄が値上がりするなど全体が弱いわけではなく、底堅さも確認された。
日経平均は前営業日比24円安でスタートした後、すぐにプラス圏に浮上し一時162円高の3万8795円68銭の高値を付けた。ただ、半導体株の下落が指数を押し下げ再びマイナス圏に沈み、前場中盤に3万8579円93銭まで下落した。その後は小幅高の水準でもみ合う展開が続き、前引けにかけては前日終値付近で推移した。
市場では「足元では売買代金が低調で、なかなか相場の方向感が出にくい」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。一方、為替相場ではドルが一時159円台に乗せるなど円安が進行しており、相場を下支えしたとの見方もあった。
フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「半導体株の下落が相場の重しとなっているが、TOPIXや新興株は比較的底堅く、相場全体の地合いが悪いわけではなさそうだ」と話した。ただ、中東情勢の悪化懸念や欧州の政治不安など警戒感も依然としてくすぶっているとして、「日経平均は引き続き上値の重さが意識され、4万円台回復はハードルが高そうだ」という。
TOPIXは0.26%高の2732.72ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7804億2100万円だった。東証33業種では、海運、保険、陸運など26業種が値上がり。電気機器、その他金融、金属製品など7業種は値下がりした。
個別では、レーザーテックが2%超安、アドバンテストが1%超安、東京エレクトロンが小幅安だった。ソフトバンクグループも1%超安。一方、IHIは6%超高と大幅上昇、M&A総研HLDGも5%超高だったほか、業績予想の上方修正が好感されたサイボウズは17%超高となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが927銘柄(56%)、値下がりは655銘柄(39%)、変わらずは64銘柄(3%)だった。
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