米国株式市場は様々なセクターの銘柄が上昇し、ダウ工業株30種は1カ月ぶりの高値を付けた。2019年9月撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)/>
Ankika Biswas
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場はダウ工業株30種が5日続伸し、1カ月ぶりの高値を付けた一方、ナスダック総合は1%超下落した。米連邦準備理事会(FRB)の年内利下げを見込み、人工知能(AI)関連株から手を引く一方、一部の出遅れ銘柄をポートフォリオに加える動きが広がった。
S&P総合500種とナスダックは、今年の株高を主導してきたハイテク株への売りに押されて下落した。
半導体大手エヌビディアは6.68%安で3日続落。先週の上昇を受けて利食い売りが出たとの指摘が聞かれた。
台湾積体電路製造(TSMC)の米上場株、ブロードコム、マーベル・テクノロジー、クアルコムなど他の半導体銘柄も3.53─5.7%下げ、フィラデルフィア半導体指数は3.02%安となった。
S&P500の主要業種別指数では情報技術と一般消費財の2セクターが下落。一方、エネルギーが上昇率トップだった。
小型株で構成するラッセル2000は1週間超ぶりの高値を付け、相場上昇の広がりを示した。
ベル・エア・インベストメント・アドバイザーズのマネジングディレクター、カール・ルトビクソン氏は、半導体株を除けば「市場はなおソフトランディング(軟着陸)の基本シナリオを見込んでポジティブに動いている」と述べた。
今週は28日発表の個人消費支出(PCE)価格指数が最大の注目材料となる。市場ではインフレ圧力の鈍化が予想されている。
メタ・プラットフォームズは、アップルが今月発表したiPhone向けAIシステムにメタの生成AIモデルを組み入れる案を巡り両社が協議したとの報道を受けて上昇した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.25対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は109億4000万株。直近20営業日の平均は119億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39411.21 +260.88 +0.67 39184.49 39571.23 39184.49
前営業日終値 39150.33
ナスダック総合 17496.82 -192.54 -1.09 17640.26 17730.12 17494.02
前営業日終値 17689.36
S&P総合500種 5447.87 -16.75 -0.31 5459.58 5490.66 5447.59
前営業日終値 5464.62
ダウ輸送株20種 15234.63 +121.30 +0.80
ダウ公共株15種 922.50 +13.04 +1.43
フィラデルフィア半導体 5371.52 -167.02 -3.02
VIX指数 13.33 +0.13 +0.98
S&P一般消費財 1474.31 -10.98 -0.74
S&P素材 565.91 +3.14 +0.56
S&P工業 1041.92 +3.75 +0.36
S&P主要消費財 833.57 +8.24 +1.00
S&P金融 692.27 +6.54 +0.95
S&P不動産 241.20 +1.68 +0.70
S&Pエネルギー 698.61 +18.59 +2.73
S&Pヘルスケア 1715.86 +9.38 +0.55
S&P通信サービス 306.91 +0.59 +0.19
S&P情報技術 4269.92 -90.30 -2.07
S&P公益事業 354.43 +4.37 +1.25
NYSE出来高 10.32億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 38755 + 15 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 38710 - 30 大阪比
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