前週(6月24-28日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の28日終値は前日比0.27%安の7万9032.73、週間ベースでは21日終値比2.36%高と、4週続伸した。
週明け24日は指数が上昇、27日まで4日続伸した。
週前半は、投資信託大手クワント・ミューチュアル・ファンドの解約急増を受け、売りが先行したが、かろうじてプラス圏を維持した。インド証券取引委員会(SEBI)がクワントを顧客の注文情報を利用、顧客よりも有利な価格で自己売買を行うフロントランニングの疑いで調査しているとの報道が背景。自動車大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラ(M&M)や営送電大手パワー・グリッド、医薬品大手サン・ファーマシューティカル・インダストリーズ、ネスレインディア、セメント最大手ウルトラテックセメント、ICICI銀行などが急騰、相場をけん引。ICICI銀行は過去最高値を更新した。
その後は、民間銀行などの金融セクターを中心に買いが優勢となった。指数は史上最高値を更新。外国人投資家が総選挙後の連立政権体制が固まったことを受け、積極的に買いを進めていることも支援材料となった。個別銘柄ではガーデンリーチ造船が過去最高値を記録、日立エナジーも79億ルピー相当の新規受注により、急騰、上げをけん引。
週後半は、引き続き、増勢を維持。複合企業大手リライアンス・インダストリーズや通信大手バーティ・エアテル、ウルトラテックセメント、ICICI銀行やバジャジ・ファイナンスなどの金融株が上げをけん引。その後は、ウルトラテックセメントが同業大手インド・セメンツの買収で合意したこと受け、急騰、鉄鋼大手JSWスチールや電力大手NTPC、IT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)、通信大手ボーダフォン・アイデアなどとともに上げを主導、指数は史上最高値を更新した。
週末28日は反落。金融やIT、エネルギー、FMCG(日用消費財)などのセクターが上昇、指数は日中、7万9671.58の史上最高値を更新したが、利食い売りが強まり、5日ぶりに反落した。
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