7月1日、午前のドルは一時161.19円まで上昇し、38年ぶり高値へ接近するなど底堅い展開となった。写真は日本円と米ドルの紙幣。シンガポールで2017年6月撮影(2024 ロイター/Thomas White)/>
[東京 1日 ロイター] - 午前のドルは一時161.19円まで上昇し、38年ぶり高値へ接近するなど底堅い展開となった。円は広範に弱含み、ユーロ/円などクロス円が再び歴史的な高値を更新した。
動きが目立ったのはユーロ。前週末終盤の172円前半から173円前半へ上昇し、史上最高値を更新した。フランス総選挙の第1回投票で、マリーヌ・ルペン氏率いる極右政党「国民連合(RN)」が第1勢力となる見通しが出口調査で明らかになったが、「RNの得票率がそれほど高まらなかった」(外銀アナリスト)として、買い手掛かりになった。
朝方の買いが一巡した現在も、172円後半で高止まりを続けている。「夕方から本格参入する欧州勢の反応に注目している」(外銀関係者)との声もあった。ユーロ/ドルは1.07ドル半ばと、前週につけた2カ月ぶり安値から切り返しが目立ってきた。
円売り圧力は他通貨にも波及し、歴史的な安値圏にあった円を小幅ながら一段と押し下げた。中国で財新/S&Pグローバルが発表した6月製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ったことも追い風となり、豪ドルは107円前半と17年ぶり高値を更新した。NZドルも98円前半と38年ぶりの100円乗せが迫ってきた。
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