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前週(6月24-28日)のロシア株式市場で、RTS指数(ドル建て)の28日終値は前日比0.79%安の1158.85、前週比では21日終値比3.90%高と、3週ぶりに反発した。
週明け24日は指数が上昇。27日まで4日続伸。
週前半は、中東情勢の悪化懸念を受け、ブレント原油先物が1バレル当たり86ドルに上昇したことが好感され、買いが優勢となった。ただ、EU(欧州連合)の対ロ追加制裁(EU経由のロシア産LNG(液化天然ガス)の第3国輸出禁止措置)が重しとなった。その後は、海外市場がまちまちとなる中、原油価格が85.5ドル近くに上昇、買いが一段と強まった。個別銘柄では資源大手ポリメタルが社名をソリッドコア・リソーシズに変更、モスクワ証券取引所に上場廃止を申請したこと受け、急落した。
週後半は、引き続き買いが優勢となったが、利食い売りや原油価格が米週間石油統計を受け、85ドルを割り込んだため、上値が重くなった。その後は、原油価格が86ドルに回復したことや、ルーブル高となり、買い安心感が広がった。金鉱山最大手ポリウス・ゴールドや金融大手ズベルバンク(ロシア連邦貯蓄銀行)などが上げをけん引。
週末28日は反落。ルーブル高が止まったことが嫌気され、売りが優勢となった。ただ、原油価格が86.5ドルに上昇したため、下げは限定的となった。
今週(1-5日)のロシア市場は引き続き、中東紛争やロシア・ウクライナ戦争(22年2月24日ぼっ発)、西側の対ロ制裁などの地政学的リスク、原油・ガス相場、ルーブル相場、主要企業の配当政策などが焦点。このほか、原油価格に影響を与える2日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や3日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な経済発表の予定は1日の6月ロシア製造業PMI(購買担当者景気指数)や3日の5月失業率と1-3月期GDP伸び率、6月ロシア非製造業PMI、5月小売売上高など。指数は1120-1200のレンジの動きが予想される。
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