東洋経済新報社の記者・編集者が、SBI証券のチーフエコノミストの松岡幹裕氏とともにマーケットを展望する動画連載「Market Trend Report」。第11回後編は「半導体市況の回復から化学や機械が伸びる」です。東洋経済新報社の冨岡耕『会社四季報』編集長が解説します。
「会社四季報」は、約3900社に上る全上場企業について、今期と来期の業績を独自予想している。6月17日に発売した2024年3集・夏号は上場企業の約6割を占める3月期決算発表後に記者が取材、執筆した。
今期予想を集計すると、全産業ベースの売上高は前期比3.3%増、営業利益は同7.1%増となっている。
製造業では自動車などの輸送用機器が、前期の急回復が落ち着いて営業利益は微増予想だが、化学が前期比36.7%増と大きく反転増。電気機器、機械も高い増益率を見込んでいる。
冨岡耕『会社四季報』編集長は「半導体関連で電子材料の需要が回復に向かうことや、半導体製造装置関連の拡大が効いている」と話す。
非製造業もコロナ禍からの急回復は一服するが、インバウンド効果が追い風となっているサービス業などで好調が続きそうだ。
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