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米ドル/円は160円の節目をあっさり抜けて一時161.95円まで上昇!
みなさん、こんにちは
早いもので2024年も半分を終えました。
年後半に入ったわけですが、7月も米ドル/円は堅調。
160円という節目をあっさり抜けて、一時161.95円まで上昇しています。
4月末、約9兆円もの米ドルが「介入」という名のもとに米ドル/円マーケットに投下されたわけですが、2カ月弱で再び160.00円を突破しています。
その背景には引き続き家計の円売りが指摘されています。
1月ほどの爆発力はないものの家計の円売り継続
振り返ってみれば、日米金利差縮小予想のもと「ドル安・円高」というマーケットコンセンサスにも関わらず、1月の米ドル/円は約8円も急騰。
われわれ本邦の投資家は、新NISAによる個人投資家の「海外株買い、ドル買い、円売り」という資金フローが、どの程度マーケットに影響があるのかという視点を持っていたので、米ドル/円急騰についていくことが可能でした。
しかし海外勢は、なぜ日本の個人投資家が年初いきなり猛烈にドル買いしてくるのかが理解できない中で、彼らのドル買い戻しもあり、米ドル/円は急騰したわけです。
そして6月はボーナスが支給されます。
これまで興味はあったものの、手を出していなかった本邦個人投資家も、先月入ったボーナスの一部をオルカンなどのNISA関連商品に投資すると予想されます。
その額は1月ほどではないでしょうが、ある程度まとまってマーケットに投下されると予想され、米ドル/円のみならず、豪ドル/円を中心にクロス円も軒並み高値を更新。
本稿執筆時点での日経平均も一時、4万900円と最高値を上回りました。
株高、円安でリスクオンの展開。
ではこの株高、円安が今後も続くのかをチェックしてみましょう。
フランス議会選挙の不安は払拭!? S&P500が過去最高値を更新!
3日の米国株市場ではS&P500が上昇し、過去最高値を更新。
日経平均だけでなく、米国でもじわじわと株高が進んでいます。
6月を振り返れば、フランス国民議会選挙がフォーカスされ、株も為替も極めて神経質に動いた局面がありました。
しかし、フランス国民議会第一回の投票を終え、マーケットの不安心理がかなり払拭された模様。
今週末、7月7日のフランス国民議会選挙の第2回投票を目前に控えても、神経質にユーロが売られたり、避難通貨のスイスフランが買われるようなことがありません。
そのためユーロ/スイスフランも反発(=スイスフラン安)しました。
スイスフランが軟調になったもう一つのきっかけが、SNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])の利下げです。
現状、欧州は政治よりも金利に視点が移行している模様。
利上げの可能性が残る豪ドル/円は115円超えへ
そうした意味において中国経済の失速が気になりますが、金利が高止まりしている豪ドルには利があります。
SNBを筆頭に他の主要中央銀行は時期こそ大きく違いますが、次は利下げという流れが多い中、インフレが高止まりしている豪州のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])は、利上げの可能性を残しています。
金利先物市場ではRBAによる利上げは年内0.5回程度織り込まれています。
見方を変えれば、仮に利上げが行われなくとも、年内いっぱいは4.35%という政策金利が維持される可能性が高いということになります。
よって、日豪の金利差は年内縮小しないことになり、豪ドル/円には強気材料となります。
中国経済の急失速が懸念されるところですが、豪ドル/円は2013年の高値である105.43円をあっさり突破。
上昇が急速であるため、調整もあるのでしょうが、金利が底堅い推移をみせている豪ドル/円は115円へ向けて上昇すると考えています。
7月も家計の円売り継続で「株高、円安」! 米ドル/円は165円へ。
インフレ高止まりによりRBAの利上げの可能性が残り、115円超へ続伸する豪ドル/円にも注目です。
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