株式アドバイザー 北浜流一郎/>
「超人工知能の事業化に向け邁進する“ミスター日本株”!」
●海外投資家の「安定の日本」買いは続く
例年7~8月相場は弱い。猛暑・激暑で投資意欲が低下してしまうし、夏休み、お盆などで出費が増えることを考えると、投資に資金を回しにくい。こんなことから株高は見込めない。こうなるはずなのだが、今年は違う――前回の当欄で、私はこう述べた。
今年は新NISA(少額投資非課税制度)のスタートで市場参加者が増えているうえに、日米の金融政策が米国は利下げ、日本は利上げに転換する可能性があることが背景にある、と。政治の世界に目を転じると、米国ではバイデン大統領の大統領選への出馬断念観測、英国の選挙では保守党が惨敗、野党・労働党が14年ぶりに政権を奪取する方向にあるし、フランスでは躍進した極右「国民連合(RN)」が下院選挙の決選投票で過半数の議席は獲得できない見通しながらも、混乱が続いている。
こんな状況ではとても株価が上がるとは思えないのだが、実際は違う。日経平均株価]は3月に付けた4万1087円を抜いて史上最高値を更新しているし、[[stock/0010/chart|TOPIXも同様だ。なぜ、こんなにも強いのか? 日本にもさまざま問題はあるものの、政治、経済ともに他の先進諸国と比べればかなり落ち着いている。これが評価されていると見てよい。
前述したように、米英仏、そしてその他の地域や国々では戦争が起きたり、常に他国への侵攻を狙っているとしか思えない国さえあるのだ。そんな国々に安心して投資できるだろうか。もちろん、できはしない。少なくとも当面は東京市場への投資が安全だ。海外投資家たちもこう考えていると見てよく、彼らの日本株買いはしばらく続くだろう。
では、彼らはどんな銘柄に投資するか。新NISAで買われている人気銘柄は
・NTT