経済評論家 杉村富生/>
「地球規模の運用時代(新資本主義)が到来!」
●お金に働いてもらう、との感覚が必要!
世界的な株高である。日経平均株価]、[[stock/0010/chart|TOPIX(34年半ぶり)が史上最高値を更新、ナスダック指数、S&P500指数が新値を追っている。欧州はフランス、イギリスなど政局不安を抱えているが、意外にしぶとい。やはり、地球規模での運用時代(お金に働いてもらう、との感覚)到来の流れがあろう。
日本の株式市場は3月中旬以降、3カ月間調整した。弱気の声が高まったのは確かである。しかし、筆者は「長期上昇トレンドは不変」と主張、「何らの懸念も無用」と唱えてきた。新東西冷戦構造、新産業革命、新資本主義の出現が日本を救うとともに、株式市場を活性化する。すでに、そうなっているではないか。
経営者の意識は変わった。増配、自社株買い、M&Aラッシュが好例だろう。日経平均株価の1株利益は予想ベースが2358円、実績ベースが2330円となっている。1.2%増益にとどまる。ただ、期初予想が慎重なのはいつものパターンだ。それに、想定為替レートの平均1ドル=144円にみられるように、大幅な円高を前提にしている。
実際は1ドル=161円台、1ユーロ=174円台の超円安だ。ちなみに、ソシオネクスト