(ブルームバーグ): オルタナティブ資産運用会社のブルー・アウル・キャピタルは、100億ドル(約1兆6000億円)余りを運用するクレジットマネジャー、アタラヤ・キャピタル・マネジメントを買収する。事情に詳しい関係者が明らかにした。ホットなプライベートクレジット事業を拡大させる。
この取引は、プライベートクレジットと動産・債権担保融資(ABL)に特化したアタラヤを最大8億ドルと評価する可能性があると関係者が述べた。ブルー・アウルの運用資産は3月31日時点で1740億ドル余り。
関係者によると、ブルー・アウルは主に自社株で、アタラヤに4億5000万ドル相当を当初支払うことで合意した。その後に業績目標達成度に応じて行われる追加支払い(アーンアウト)を考慮すると、買収額は約8億ドルに達する可能性がある。ブルー・アウルにとって、ここ数カ月で3件目の買収となる。
アタラヤの創業者イバン・ジン氏はオルタナティブクレジット責任者としてブルー・アウルに加わる。
ブルー・アウルとアタラヤの担当者はコメントを控えた。
投資会社はプライベートクレジット市場に深く進出している。銀行が撤退圧力に直面する中、プライベートクレジット市場は主流融資の重大なライバルとなっている。
アタラヤ買収によりブルー・アウルはプライベートクレジット会社によるABLにさらに参入することになる。売掛金などを担保とした融資であるABLは、プライベートクレジット市場で注目が高まっている。
ブルー・アウルによるアタラヤ買収は2024年10-12月(第4四半期)に完了する予定。
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