7月16日、 米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは今年2月に受けたサイバー攻撃の通期業績に及ぼす影響が当初の想定よりも大きくなる見通しだと発表した。ミネソタ州ミネトンカの同社本社で2019年撮影。
[16日 ロイター] - 米医療保険・医療サービス大手ユナイテッドヘルス・グループは16日、今年2月に受けたサイバー攻撃の通期業績に及ぼす影響が当初の想定よりも大きくなる見通しだと発表した。
同社はサイバー攻撃の影響で医師や医療施設への支払いに支障を来した。ジョン・レックス最高財務責任者(CFO)は電話会見で、請求業務は一部の医療サービスに対しては今なお正常に戻っていないと明らかにした。
ユナイテッドヘルスはサイバー攻撃による通期の調整後1株利益への影響が当初の想定よりも0.30ドルほど増えると予想。サービス提供業者を支援する融資プログラムがサイバー攻撃の影響を受けたことや通知コストが主因だ。
ただ通期の調整後1株利益の見通しは27.50─28.00ドルに据え置いた。
ユナイテッドヘルスが16日発表した第2・四半期決算は、調整後1株利益が6.80ドルとなり、LSEGが集計したアナリスト予想の6.66ドルを上回った。
医療サービスを手がけるオプタム部門の売上高は約12%増の629億ドルとなった。
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