7月18日午後、林芳正官房長官(写真)は会見で、円安是正のために日銀が利上げを行うべきとの河野太郎デジタル相の発言に関して「(金融政策の)具体的手法は日銀に委ねられるべきという(政府の)立場に変わりはない」と述べた。写真は昨年12月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
Atsuko Aoyama
[東京 18日 ロイター] - 林芳正官房長官は18日午後の会見で、円安是正のために日銀が利上げを行うべきとの河野太郎デジタル相の発言に関して「(金融政策の)具体的手法は日銀に委ねられるべきという(政府の)立場に変わりはない」と述べた。日銀の金融政策は為替誘導を目的としたものではなく、物価安定目標の持続的・安定的実現のために行われているとの認識も示した。
日銀には引き続き政府と密接に連携しつつ物価目標実現に向け適切な金融政策を行うことを期待するとも述べた。
一時155円台と円高方向に振れた為替市場の動向については「しっかり注視する」とし、為替相場はファンダメンタルズを反映して安定的に推移することが重要との見解も改めて示した。
河野デジタル相は17日、ブルームバーグテレビジョンに出演し、円の価値を高め、エネルギーや食料品のコストを引き下げるために利上げを行うよう日銀に求めた。急激な円安がもたらす国内物価への影響などの問題を挙げた。