ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。欧州中央銀行(ECB)による9月利下げ観測はやや後退したが、日本の円買い介入に対する警戒感は消えていない。そのため、新たなユーロ買い材料が提供されるまではユーロ買い・円売りが一段と拡大する可能性は低いとみられる。
【ユーロ売り要因】
・ECBによる年内追加利下げ観測
・ドイツ経済の停滞懸念
・日本の為替介入に対する警戒感
【ユーロ買い要因】
・ECBは追加利下げを急がない方針
・日本銀行は緩和的な金融環境を長期間維持する計画
・米欧金利差縮小の可能性