前週(22-26日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の26日終値は前日比1.62%高の8万1332.72、週間ベースでは19日終値比0.90%高と、8週続伸した。
週明け22日は指数が下落、25日まで5営業日続落した。
週前半は、政府の25年度予算発表を控え、慎重な取引となる中、売りが優勢となった。また、指数の構成ウエートが高い複合企業大手リライアンス・インダストリーズとIT大手ウィプロの4-6月期純利益がいずれも市場予想を下回ったことが嫌気され、売りが優勢となった。その後は、政府の新年度予算発表待ちとなる中、積極的な買いが手控えられ、ポジション調整売りが優勢となった。
週後半は、政府予算が発表され、投機抑制のため、株式投資によるキャピタルゲインと株式デリバティブ取引への課税強化が盛り込まれたことが嫌気され、売りが一段と強まった。金融大手のバジャジ・ファイナンスやアクシス銀行、バジャジ・フィンサーブ、コタック銀行、インダスインド銀行、インドステイト銀行(SBI)、さらには消費財大手ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)、ネスレ・インディア、アダニ・ポートが売られ、下げを主導。
その後は、株式投資やデリバティブ取引への増税で、投資家心理が悪化する中、アクシス銀行の四半期決算が不振だったため、急落、下げをけん引した。また、F&O(先物・オプション)取引のSQ(特別清算指数)算出で売りが強まった。
週末26日は急反発。これまでの急激な相場下落を受け、押し目買いが広がった。通信大手バーティ・エアテル・エアテルやリライアンス、IT株が買われ、上げをけん引。