7月30日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比57円32銭高の3万8525円95銭と続伸して取引を終えた。写真は都内で2015年7月撮影(2024 ロイター/Yuya Shino)/>
[東京 30日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比57円32銭高の3万8525円95銭と続伸して取引を終えた。日米の中銀会合や主力企業の決算発表を週内に控えて、朝方は持ち高調整の売りが下押して軟調だったが、午後は為替が円安方向に振れる中で下げ渋りプラスに転じた。
日経平均は227円安で寄り付いた後もマイナス圏でのもみ合いが続き、一時391円安に下げ幅を拡大した。日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)といったイベントを控えて持ち高調整の売りが上値を抑制した。市場では「(イベント通過に伴う)金融市場の変動への警戒感から手控えられた」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれた。
後場は、ドル/円が154円後半へと徐々に上昇する中で日経平均も下げ渋り、大引けにかけてプラスに転じた。指数寄与度の高いファーストリテイリングが前場終値から下げ幅を縮めたほか、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株の一角が下げ幅を縮小、あるいはプラスに転じた。
日米の中銀イベントは「為替が過度に円高にならなければ、(日本株の)買い戻しの余地はありそうだ。ただ、米巨大IT企業に買いが集中した相場過熱からの反動は継続しており、上値を買いにくいムードもある」(りそなAMの戸田氏)という。
TOPIXは0.19%安の2754.45ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.19%安の1417.71ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆1668億1800万円だった。東証33業種では、値上がりは不動産や海運、輸送用機器など11業種、値下がりは鉱業や銀行、パルプ・紙など22業種だった。
決算を材料にファナックが買われたほか、リクルートホールディングスやソニーグループはしっかりだった。一方、富士通ゼネラルや塩野義製薬、コマツは軟調だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.32%安の646.37ポイントと反落した。グロース市場に新規上場したHeartseedの初値は公開価格を33.4%上回る1548円で、終値は初値を上回る1580円だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが445銘柄(27%)、値下がりは1163銘柄(70%)、変わらずは35銘柄(2%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38525.95 57.32 38241. 38,076 35 .70─38,531.16
TOPIX 2754.45 -5.22 2742.0 2,732.3 86─2,757.47
プライム指数 1417.71 -2.65 1411.1 1,406.1 60─1,419.24
スタンダード指数 1255.95 -11.48 1265.1 1,255.2 02─1,265.41
グロース指数 833.99 -9.32 841.64 827.59─841.92
グロース250指数 646.37 -8.65 653.57 641.10─653.84
東証出来高(万株 172678 東証売買代金 41668.) (億円) 18