日銀は31日、2026年3月までの国債買い入れ減額計画を公表した。原則として四半期ごとに4000億円程度ずつ減額していき、26年1―3月の買い入れ額を月3兆円程度にするとした。都内で昨年1月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)/>
Takahiko Wada
[東京 31日 ロイター] - 日銀は31日、2026年3月までの国債買い入れ減額計画を公表した。原則として四半期ごとに4000億円程度ずつ減額していき、26年1―3月の買い入れ額を月3兆円程度にするとした。買い入れ額は、現行の6兆円から1年半程度かけて半減する。債券市場における日銀の存在感を徐々に落とし、金利の形成を市場に委ねていく。
国債買い入れの減額計画は、全員一致で決定した。減額計画は市場の大方の予想に沿った内容になった。日銀の公表資料によると、国債の保有残高は7―8%程度減少する見込み。
来年6月の金融政策決定会合で、国債買い入れの減額計画について中間評価を行う。中間評価では計画を維持することが基本になるが、国債市場の動向や機能度を点検した上で「必要と判断すれば、適宜、計画に修正を加える」とした。同時に26年4月以降の国債買い入れ方針についても検討し、結果を公表する。
長期金利が急激に上昇する場合、毎月の予定額に関わらず機動的に買い入れの増額や指し値オペ、共通担保オペなどを実施する方針を改めて示した。
必要な場合には、金融政策決定会合で減額計画を見直すこともありうるとした。