6月10日-14日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。
■10日(月)午前8時50分発表予定
○(日)1-3月期国内総生産改定値-予想は前期比年率-2.0%
参考となる速報値は前期比-2.0%。1-3月期のソフトウエアを除く全産業の設備投資額は前年同期比+6.8%でまずまず良好だったが、個人消費はさえない状況が続いており、速報値からの上方改定は期待できない。
■12日(水)午後9時30分発表予定
○(米)5月消費者物価コア指数-予想は前年比+3.5%
参考となる4月実績は前年比+3.6%。5月については財の価格が伸び悩んでいるが、サービス価格の上昇率は特に鈍化していないため、コアインフレ率は4月並みの水準となる可能性がある。
■12日(水)日本時間13日午前3時結果判明
○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は政策金利の据え置き
直近公表の地区連銀経済報告によると、物価は緩慢なペースで上昇し、さらなる物価上昇が消費に影響を及ぼしていることが判明した。複数の地区連銀総裁はインフレが低下し続けていることを示すより多くの証拠を待つ必要があると述べており、6月の会合でも政策金利の据え置きが決まる見込み。FOMCの金利・経済見通しに注目したい。
■14日(金)決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は国債買い入れ額の減額
日本銀行の植田総裁は参議院の財政金融委員会に出席し、「物価安定目標の実現に向けては、人々が2%の物価上昇が将来にわたって続くと予想するようになる必要がある」との考えを示した。ただ、国債買い入れの減額については「金融緩和の出口戦略を進めていく中で減額することが適当だと考えている」と述べており、今回の会合で減額される可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・10日(月):(日)4月経常収支
・12日(水):(中)5月消費者物価指数
・13日(木):(欧)4月ユーロ圏鉱工業生産、(米)5月生産者物価コア指数
・14日(金):(米)6月ミシガン大学消費者信頼感指数